「やりたいことを見つけなきゃ」と思わなくていい

コンサルティング

「本当にやりたいと思うことが見つからない。どうしたらいいですか?」

この質問、本当にたくさんの人が抱えているし、

これを抱えている人はなぜかとっても悩んでいます。

「やりたいことが見つかったら頑張れるのに」

「好きなことで身を立てたいのにそれが何なのかわからない」

と、本人はけっこう深刻だったりするのです。

私自身もそう悩んだ経験があるから、気持ちはとてもよくわかります。

だけど、そうやって悩んで動かずにいることが、

何よりも一番深刻だってことに今すぐ気づいてほしいのです。

だって、人生の時間って有限です。

それに、どんなにやりたいことでも、

やりたくない日があったり

ほかにもっとやりたいことが見つかったりして、

日々変わっていくもの。

「これこそ私がやりたかったことなんだ!」

そういうものが見つかって、うれしくって楽しくってまい進していたのに

半年くらいたってある日突然

「あれ?そうでもなかったかも」

「あれ?何をあんなにのめり込んでいたのかしら」

「あれ?これって私が本当にやりたいことだっけ?」って

感じた経験はありませんか?

自分は熱しやすくて冷めやすい、なんてネガティブにとらえる必要はありません。

あれって、なぜそうなるのかというと

実際にそれがやりたいことだったか、

そうではなかったかということはまったく関係がなくて

「自分が今、何モードで生きているか」という部分

つまりアイデンティティのほうが変化しているから

たとえば

「カウンセラーモードの自分」がいれば

「作家モードの自分」もいる

「ビジネスマンモードの自分」がいれば

「アーティストモードの自分」もいる

「女性モード」の自分がいれば

「母親モードの自分」「娘の自分」だっている

あなたのなかには、いろいろな自分がいて

今、自分が「何モード」なのかによって

やりたいことは自然に変化してしまうのです。

今あなたが・・・

ついつい考えてしまうことって?

心から楽しめることって?

時間を忘れて夢中になれることって?

お金を払ってでもやりたいことって?

そんなふうに掘り下げていったときに、

たとえば「誰かをカウンセリングして、その人の力になりたい!」

ということになれば

そのときは自分が今、カウンセラーモードになっているということです。

ところが、しばらくして「母親(妻)モードの自分」に移行したら

「本当にやりたいこと」は「子ども(夫)の笑顔を見ること」に

変わっていたりするわけです。

そう、人は自分で自覚している以上に、

自分のなかにいくつものモードがあって

それがつねに変わっていく。

つまり「やりたいことがわからない」って悩んでいる人は

「やりたいことがブレているクソヤロー」なのではなくて

「何をやるか」に意識を取られすぎているってだけ。

そう考えると「人生をかけてやりたいこと」を必死に探すよりも

「今自分が何モードで生きているのか」を考えてみたほうが建設的だし

「今やりたいことがない」というなら「ない」なりに

そのなかでもやりたいことを探ってとりあえずやってみるで十分なんです。

極端にいえば、それは「ぼーっとすること」でもいい

特別なことをやらなくてはならない、なんて幻想だし、妄想だと思ったほうがいい

そのうち、情熱的な自分が突然出てきて「うおりゃーーー」って

何かやりだすかもしれません。

でもそれだって、そのうち「ああ疲れた、もういいや」ってなる

大事なのは、止まらずに何かをやろうとすること

止まらずに、今、やれる範囲で動いていること、なぜかというと

「何かをやること」よりも、

「今、それを通して楽しんでいるかどうか」が大切だからです。

そもそも、やりたいことが見つからないという人は

感情に蓋をしてしまっている場合が多いように感じます。

自分がどんなことに怒って、どんなことに嬉しくなって、どんなときにさびしいと感じるのか

どんなときに悔しいと感じるのか

いろいろな感情そのものを感じて、ひたる訓練をする

すると、自分がやりたいことを自然と見つける人も多いものです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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