昔、税理士事務所で働いていた時に、養鶏場を営んである経営者からきいたのですが
ニワトリをたくさん飼っていたその人は、ある日ビジネスを思いついて
「そうだ！養鶏場をビジネスにしよう！」
そして、ニワトリを小屋にいれて飼うことにしたのですが、
小屋に入れた翌日から、ニワトリたちがまったく卵を産まなくなってしまったらしいのです。
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きっと今まで自然のなかで自由にのびのび育っていたから
小屋に入れたことで、環境の変化のストレスを感じたりしたのでしょうね。
でも、その養鶏場の人は「あること」を思いついて実行すると、
ニワトリがとたんに卵を産み出したといいます。
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その「あること」というのは、ズバリ「生まれる前から小屋に入れておく」ということ。
生まれたときから小屋に入っているニワトリは、何の問題もなく卵を産んだというのです。
たしかに、生まれたときから小屋の中という環境にいたら、
それが自然なことだから「当たり前」になりますよね。
今の自分の状態を疑いもしないし、ストレスにも感じない。
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「なるほどなあ」とうなずきながら、
私はこの「当たり前」は、人間にもすっぽり当てはまっていて、
知らないうちに私達も、
養鶏場のニワトリよろしく、小屋の中で生活していることってあるよな、と思ったのでした。
- 社会人として名刺を持つのが当たり前
- 会社の飲み会は出るのが当たり前
- みんなと同じようにするのが当たり前
- お金は労働時間に対してもらうのが当たり前
- 高校くらい行くのが当たり前
- 結婚するのは当たり前
- 自分よりも子供を優先するのが当たり前
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ニワトリが最初から小屋の中にいたらストレスを感じないのと同じで、
私達はそれが「当たり前」だと思っていると、そうすることに対して何の疑いもないわけです。
でも、ニワトリがもし外の世界を知って、自由に原っぱを駆け回れることに気づいたら？
小屋の中で過ごしていた「当たり前」から抜け出したいと思うニワトリだって、
きっといると思うのです。
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そう、人だって同じ
人生を変えたいと思うとき、目の前にチャンスが広がっているとき
あなたには小屋の外が見えはじめている。
とはいえ、小屋の中にいるのが「当たり前」になっているあなたにとって
小屋の外に出るのはちょっと怖いですよね。
だけど、外があるのを知ってしまったら、留まるのは苦しくなる。
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でもね、ニワトリと違うのは、あなたが入っている小屋には鍵はかかっていないということ。
だから、あなたが苦しくなるような「当たり前」の小屋からは、自分のその足で出ることができるのです。
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どうやったら手放せるのか？
どうやったら小屋の外に出られるのか？
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一番簡単で、もっとも効果の高い方法は、
あなたが心地よい状態、なりたい状態が「当たり前」だと思っている人に触れるということです。
あなたがやったことのないことが当たり前になってしまっている人に逢いに行きましょう。
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- 「みんなやっているから」じゃなくて「自分だから」を優先している人
- 少ない労働時間で鬼のように稼いでいる人
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そんな人たちの「当たり前」に触れることをおすすめします。
「自分が得たい結果やほしい状態が当たり前」の環境にいると、
自分も徐々にそれが「当たり前」になるものなのです。
あなたがとらわれてきた「当たり前」があるとすれば、
それは、あなたの生まれた家、生育歴のなかで培われたものです。
それが、大人になったあなたに必要でないものなら、
それをぶち壊してくれる人に触れてみてください。
そして、ニワトリ小屋から出て、広い原っぱに出るのです。
「新しい当たり前」はそこにあるのだから。
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