「人の能力なんてほとんど差はない、
ただ、どこに焦点をあてているかで得る結果は全然違ってくるんだよ」
これは
一緒に住んでいた、白髪頭のじいちゃんが60代の頃、10代の私に言った言葉です。
もちろん、その当時の私は
なにを言っているのか意味すら分かっていませんでした。
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焦点とはフォーカス
フォーカスを強めると、人生は加速します。
それは、太陽光を虫眼鏡で集めるようなもの。
虫眼鏡に太陽光を当てること、そして、当てつづけることで、
太陽のエネルギーは炎すら生み出します。
それと同じで、フォーカスすることと、フォーカスしつづけること。
その両方があれば、人生もその結果がまったく違ったものになるのです。
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フォーカスとは、焦点を絞ること。焦点を定めることです。
フォーカスするときのコツは「何をやるのか?」を考えるのももちろん大事だけど、
それ以上に「何をやらないのか?」を決めること。
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「成功」や「成果」を求めようとするときには「何をやるべきか」を考える。
一方で「自分とはなんぞや」とか「幸せ」を求めようとするときには
やるべきことではなくて「やらないこと」を決めることが肝です。
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消去法という手法もあるとおり、
そもそも、やらないことを先に決めることは、焦点を絞るにも効率がいい。
でも、優秀な人ほど実はそれが難しいものです。
なぜなら、優秀な人はできちゃうことが多いから。
いろいろ何でもできすぎるがゆえに「自分はこれをやらない」と手放すのが難しいのでしょう。
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手放せずに「何をやらないのか?」を決めないとどうなると思いますか?
恐ろしいことに「劣等感を感じまくる人生」になります。
だって、よく考えてみてください。
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イチロー選手が、野球して、サッカーもして、大学教授もして、野菜ソムリエもしていたら
野球が今のレベルまでいったかというと、さすがのイチロー選手でもだぶん無理ですよね?
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ただ、あれほどセンスのある人だから、
何をやっても、ある程度のレベルになっている可能性はとても高いとは思います。
でも、そんなイチロー選手でも
「すべてを手放せず、すべてが自分の土俵だ」と思っているとしたらどうでしょう。
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誰かが野菜ソムリエのコンテストで優勝したら、
それに対して「クソ!オレのほうが!」って気持ちになるはず。
誰かがサッカーで有名クラブに移籍したら
それに対して「クソ!オレのほうが!」って気持ちになるはず。
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そう、自分の専門分野じゃないことまで
自分がそれができていないことがあたかもダメなことのように感じてしまうのです。
さすがのイチロー選手だって、きっと、それは疲れるはず。
そして、私たちもそんなイチロー選手は見たくない
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さて、あなた自身を振り返ってみてどうでしょうか。
できることが多すぎて、土俵を増やしすぎて疲れていませんか?
商品を売る人が、商品が開発できないことで落ち込んでいませんか?
表現する人なのに、収入源が得られないことに、なんてダメなヤツなんだと卑下してしまってはいませんか?
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それ、よその土俵におじゃましていませんか
そこ、あなたの土俵ではないかもしれませんよ?
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自分の土俵じゃないものは、それが土俵の人にやってもらえればいいんです。
今は「自分らしく、個性を発揮する時代」といいますよね?
それって「自分が一番能力を発揮できるのはどの土俵なのかを見極めること」がめちゃめちゃ大事な時代ってわけです。
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「自分は何をやらないのか?」
「私の土俵はどこなのか?」
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自分に質問してみてください。
本領発揮できる土俵はどこなのかを知り、それ以外の土俵に寄り道することなく
自分の土俵でないところからはさっさと降りる。
人の土俵まで、荒らさなくっていいのです。
自分の土俵を明確にすることは、つまり本当の「あなたらしさ」にフォーカスするということです。
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あなたが武器にすべきは「あなたらしさ」
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あなたの「スキル」でも「経験」でも「能力」でもなくて
「あなたらしさ」が生きていくうえでの武器になるんです。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。
「経理のけいちゃん」HPです。
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